大町周辺の商業の歴史と老舗をご紹介!

仙台の中心市街地からほど近い現在の大町エリア。大町は古くから御譜代町の筆頭として位置付けられ、古着・木綿・呉服・小間物・油筒の専売権が与えられていた商業の街でした。現在「マーブルロードおおまち」がある一番町地区も、1970(昭和45)年頃に町名変更が行われるまでは、大町という町名でした。こうした背景から現在の大町エリアや一番町地区周辺は、大店(おおだな)や篤志家が多く、仙台銘菓「菓匠三全」など老舗の本社も点在しています。今回は旧大町エリアの商業の歴史を紐解きます!

「マーブルロードおおまち」の様子
「マーブルロードおおまち」の様子

江戸時代初期の大町は仙台藩から主要商品の専売特権を与えられました。中期以降も問屋機能について同様の特権を保ち、富み栄えたといえます。大町は数々の歴史を生んだ街でもあります。伊達藩御譜代町五町の筆頭として、伊達藩62万石の経済基礎を築いた歴史から始まり、昭和に入りかつての盛大さを失っていた「七夕まつり」復興の為に奮起。仙台商人の心意気で現在に繋がる「仙台七夕」を創り上げました。そして今では日本全国にあるコンベア式の「回転寿司」ですが、東日本で初めて回転寿司のシステムを取り入れたのが「元禄寿司」(現「平禄寿司」)で、旧大町エリアにその1号店がありました。
旧大町には「藤崎」をはじめ著名で歴史ある店舗が多く、「仙台らしさ」を大いに体感できる場所となっています。

昭和11年頃の一番町の商店街の様子(藤崎百貨店提供)
昭和11年頃の一番町の商店街の様子(藤崎百貨店提供)

人通りが多く賑やか!

「仙台らしさ」を大いに体感できる商店街の様子
「仙台らしさ」を大いに体感できる商店街の様子


仙台中心部には東西・南北に交差するアーケード街があり、「クリスロード商店街」、「ぷらんど~む一番町商店街」など6つの商店街で構成されています。その中でもかつての大町の商業の賑わいの面影をその名に引き継いでいるのが「マーブルロードおおまち商店街」です。かつての大町は藩政時代から、仙台城築城にあわせて移り住んだ町人達の屋敷があった御譜代町だったそうです。木綿などを扱う太物商が集まって始まった長い歴史ある商店街には、古くからの稼業を守る店も多く、お土産品を扱う老舗もあるほか、流行りのセレクトショップや雑貨店などもあり、歴史と今が共存しています。

マーブルロードおおまちの様子
マーブルロードおおまちの様子

老舗の1つ「お茶の井ヶ田 本店」、昭和初期の様子(井ヶ田製茶株式会社提供)
老舗の1つ「お茶の井ヶ田 本店」、昭和初期の様子(井ヶ田製茶株式会社提供)


北に向かって「定禅寺通り」や「勾当台公園」へ続くのは「ぶらんどーむ一番町」、南には東北初のアーケード街「サンモール一番街」があります。そして「仙台」駅方面に向かって「藤崎百貨店」の「ファーストタワー館」「本館」「大町館」「一番町館」の4館が「マーブルロードおおまち商店街」沿いにあります。休日はもちろん平日も人の流れがとても多い賑やかな場所です。仙台市地下鉄東西線も開通してショッピングにますます便利になりましたね。

一番町館の入り口
一番町館の入り口

本館のすぐ向かい!

大町館の入り口
大町館の入り口


ハイクオリティなお店がいっぱい!

本館のアーケード側入り口
本館のアーケード側入り口

「藤崎百貨店」といえば言わずと知れた仙台のランドマーク。1819(文政2)年に仙台城下大町二丁目で開業し、太物(綿織物)や呉服を商った得可主(寿)屋(えべすや)が始まりだそうです。本館1階には「ルイ・ヴィトン」「エルメス」などの有名ブランドショップやコスメのフロア。2階から6階にはハイクオリティな婦人服・紳士服などのアパレルショップが入っています。5階には子ども服、ベビー洋品店も充実。また地下には、あらゆる仙台のお土産が揃っています。仙台名物笹かまぼこやずんだ餅をはじめ、仙台銘菓がずらり。宮城県内なら、ご自宅用の食料品を、その日のうちに届けてくれるサービスもあるのでついつい買いすぎてしまっても安心です。7階は、全国のグルメイベントが開催されたり、腕時計や着物の特別フェアなどが行われる催事スペースになっています。

全国の初売りの中でも稀な盛り上がりを魅せる「仙台初売り」。「仙台初売り」は藩政時代から三百年以上続く伝統行事で、小額のものから景品が付くのが大きな特徴。赤字覚悟の大盤振る舞いで「お客様と一緒に新年を祝おう」という仙台商人の心意気の結晶です。そんな「仙台初売り」とともに歩んできた「ぷらんど~む一番町」にある老舗「お茶の井ヶ田(いげた)」。豪華景品入り「茶箱」はテレビなどでも取り上げられて有名ですね。「お茶の井ヶ田」は近代的な商店街の中に突如現れる和風の佇まいが印象的です。店内にはイートインスペースがあるので、ショッピングの合間に美味しいお茶や人気の「抹茶クリームソフト」で一息もできますよ!

昭和40年ころの初売りの様子(井ヶ田製茶株式会社提供)
昭和40年ころの初売りの様子(井ヶ田製茶株式会社提供)

本店の外観。お茶のほか、「喜久福」などのオリジナル菓子は贈答用にも人気!
本店の外観。お茶のほか、「喜久福」などのオリジナル菓子は贈答用にも人気!


「白松がモナカ」は、1932(昭和7)年に、自立経営の小店「白松菓子店」から始まった老舗菓子店です。モナカ・ヨーカンはもちろん、和菓子の数々は、「品質は語る・・・」を合言葉にすべて高品位な材料の吟味から始まり、味の研究と品質管理などを徹底しているそうです。モナカは、きめこまやかな質感、軽やかな音と、香ばしいかおりと深い甘みが絶品!仙台を代表するお菓子ですね!お茶菓子に出しても、遠くにいる大切な人に送っても喜ばれます!

仙台を代表するお菓子

白松がモナカ晩翠通り店の外観
白松がモナカ晩翠通り店の外観

白松がモナカ(株式会社白松がモナカ本舗提供)
白松がモナカ(株式会社白松がモナカ本舗提供)


萩の月が有名!

菓匠三全の外観
菓匠三全の外観

「菓匠三全」は、1947(昭和22)年10月宮城県蔵王町にて「田中飴屋」として製飴業を開始しました。1973(昭和48)年に仙台銘菓「伊達絵巻」を製造発売を始めると、その翌年、「仙台」駅で一日の売上最高記録(45万円突破)を達成して仙台を代表するお店になりました。そして「萩の月」が全国菓子博覧会において「食糧庁長官賞」を受賞し、「萩の月」は多くの人に愛されるお菓子になりました。お土産などで一度は食べたことがある人も多いですよね!周りがふわふわケーキの中から溢れるトロトロのクリームがたまりません!お菓子を通じて、暮らしに新鮮な感動をおくり続けたい、という「菓匠三全」の願いが、味はもちろんですがパッケージやお店にも表現されているなんて素敵ですね。


「マーブルロードおおまち商店街」と続く「クリスロード商店街」の入り口に「阿部蒲鉾店 本店」があります。昭和のはじめ、活気あふれる仙台の新伝馬町に、海から揚がったばかりのピチピチとしたひらめを原料に、身おろしから焼きあげまですべて手作りしていた、おいしいと評判のかまぼこ店が「阿部蒲鉾店」の始まりだそうです。ていねいな手技と温かな心が作り出した味は、その後、「仙台名産・笹かまぼこ」として全国に名を広げたそうです。 笹かまぼこの名称の由来は、伊達家の家紋「竹に雀」の笹にちなんで「阿部蒲鉾店」が名付けたことがはじまりです。仙台といえば「笹かま」ですよね!本店地下1階の手焼きスペースでは手焼き笹かま体験もできます!自分で焼いたアツアツ焼き立ての笹かまは絶品ですよ!

手焼き笹かま体験も
できます!

「阿部蒲鉾店 本店」の外観
「阿部蒲鉾店 本店」の外観

昭和30年代の本店の様子(株式会社阿部蒲鉾店提供)
昭和30年代の本店の様子(株式会社阿部蒲鉾店提供)


発見ポイント!

マーブルロードおおまちの様子
マーブルロードおおまちの様子

  • (1)大町には「藤崎」をはじめ著名で歴史ある店舗が多く、「仙台らしさ」を大いに体感できる場所!
  • (2)仙台市中心部には6つの商店街があって、とても賑やか。ショッピングに便利!
  • (3)「白松がモナカ」「菓匠三全」など仙台発の人気菓子店の本店が大町にある!