計画的に整備された美しい街並みと、高い利便性が魅力の仙台市太白区あすと長町

仙台市南部の広域拠点

仙台市の南に広がる太白区は仙台市の副都心、長町新都心を中心にインフラ整備が進められ、近年、大きく発展を遂げてきた。緑にも恵まれ、快適な暮らしを実現できる街として注目されている。

あすと長町エリアの整備された街並み
あすと長町エリアの整備された街並み

なかでもJR東北線の「長町」駅から「太子堂」駅の線路の東側に広がるあすと長町エリアは、長町副都心の拠点として開発が進められた。ショッピング施設、医療施設、公園などが計画的に配置された新しい街が誕生、現在は仙台市南部の広域拠点となっている。

交通の要衝を担い、再開発で暮らしやすい街へ発展を遂げた街

あすと長町エリア周辺では「郡山遺跡」や「長町駅東遺跡」から古代の役所や寺院の跡が発見されるなど、古くから地域の重要な役割を果たしていたことがうかがえる。江戸時代には現在のあすと長町エリアに宿場が置かれ、行き交う旅人の拠点としてにぎわったという。

明治時代に現在のJR東北線が開通し、大正時代には「長町」駅に隣接して貨車操車場が設けられた。この貨車操車場は昭和になると、東北最大の規模にまで拡大されている。しかし、1980年代以降の輸送体系の変化に伴い貨車操車場は使われなくなり、跡地では長町新都心が開発されることになった。

「tekuteながまち」
「tekuteながまち」

こうして誕生したあすと長町エリアはJR東北線の東側、「仙台市立病院」から「太子堂」駅付近まで南北に82ヘクタールという広大な面積を持つ。「長町」駅の移転と高架化、「太子堂」駅の開業、都市計画道路あすと長町大通線開通、公園整備など多くのインフラ整備が行われ、計画的に造られた街ならではの利便性に恵まれている。

地名の「あすと」は、「明日」と「US(英語で”私たち”の意)」、「と(都)・街」を組み合わせた造語で、「未来の私たちの街」という意味を持ち、“21世紀にふさわしい、未来志向の市街地になるように”との願いが込められている。

JRと地下鉄、2駅3路線が利用できるアクセス利便性

あすと長町エリアは交通アクセスの利便性も高い。JR「長町」駅から「仙台」駅には、1駅約5分でアクセス可能。「仙台」駅で東北新幹線に乗り換えれば、「東京」駅まで約1時間40分で到着する。「長町」駅からは仙台空港アクセス線も利用でき、「仙台空港」への所要時間は約20分だ。「長町」駅前には東京方面への高速バスも停車し、旅行や出張などでのアクセスもよい。

「長町」駅
「長町」駅

仙台市地下鉄南北線の「長町」駅もあり、隣駅の「長町南」駅前の「ザ・モール仙台長町」や「ララガーデン長町」、2駅隣りの「富沢」駅から「富沢公園」や「カメイアリーナ仙台」が近く、買い物やレジャーでの移動に便利だ。

ララガーデン長町
ララガーデン長町

あすと長町エリア周辺にはあすと長町大通り線をはじめ、広瀬河畔通、国道4号(仙台バイパス)、国道286号など幹線道路が充実。広瀬河畔通は仙台南部道路の「長町」ICに接続しており、「仙台若林」Jctから常磐自動車道、「仙台南」ICから東北自動車道にも短時間でアクセスできる。

「あすと長町大通り線」
「あすと長町大通り線」

ショッピング施設や大規模公園が続々と誕生

あすと長町エリアでは北から南へ整備が進められ、近年も新しいショッピング施設が誕生するなど、暮らしの利便性向上が続いている。

あすと長町エリアの北側では「杜の広場公園」を中心に、憩いとにぎわいを創出する空間が整備された。ここでは「太白区民まつり」、「パンフェス」、「ラーメンフェス」、「クリエーターエクスポ」など様々なイベントも開催されている。2012(平成24)年には「スーパースポーツゼビオ あすと長町店」と「ゼビオアリーナ仙台」がオープン、2014(平成26)年には「仙台市立病院」病棟が完成するなど、新たな施設も誕生した。

「仙台市立病院」
「仙台市立病院」

「長町」駅周辺は交通拠点とショッピング施設を中心に整備された。2014(平成26)年には東北初のIKEAとして「IKEA 仙台」がオープン。2015(平成27)年には「あすと長町中央公園」が開園し、JR東北線の高架下のショッピング施設「tekuteながまち」も開業している。2021(令和3)年には「tekuteながまち2」もオープンした。さらに2017(平成29)年にはあすと長町エリアのシンボルロードとしてあすと長町大通り線が開通。片側3車線の車道と広い歩道を持ち、周辺エリアからのアクセスも向上している。

あすと長町中央公園
あすと長町中央公園

IKEA 仙台
IKEA 仙台

 近年は「太子堂」駅方面でのインフラ整備が進められており、2022(令和4)年11月には「ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT 仙台あすと長町店」が誕生している。

子育てファミリーに優しい街

太白区は子育てしやすい街としても知られている。太白区内には25か所の児童館があり、あすと長町エリア周辺でも「たいはっくる」内の「長町児童館」をはじめ、「長町南児童館」や「東長町児童館」がある。「ララガーデン長町」内の「仙台市子育てふれあいプラザ のびすく長町南」や、子育て支援センターを併設する「長町自由の星保育園」など子育てをサポートしてくれる施設が近いのもうれしい。

「長町児童館」
「長町児童館」

さらに「市民センター」では小学生までの子どもとママのための歌のサークル「親と子のうたごえ広場 あめんぼ」、乳幼児など子どもや親を対象としたイベントを開催する「こども未来プロジェクト」、子育て講座やサロンを開いている「太白区育児サークル応援隊 たい子さん」など様々な子育て団体が活動している。

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太白区では「すずき整形外科・小児科内科」で0才児から小学6年生までの病児・病後児保育を行っているほか、「あすと長町 愛の杜保育園」や「もりのなかま病児保育室 大野田園」でも病児・病後児保育が行われている。「諏訪ぱれっと保育園」では休日保育に対応しているなど、きめ細やかな保育サービスを利用できる。

地域に親しむイベントも魅力の仙台市太白区

太白区では地域住民が集まるイベントが多いことも魅力だ。なかでも秋に行われる「太白区民まつり」では多くの露店が出て、ステージパフォーマンスが繰り広げられるなど、大いに盛り上がる。毎年8月20日には仙台の夏の風物詩ともいえる「広瀬川灯ろう流し」が行われ、野外コンサートや打上花火も行われる。

「灯ろう流し」(写真提供:宮城県観光プロモーション推進室)
「灯ろう流し」(写真提供:宮城県観光プロモーション推進室)

小学生に自然、歴史、文化などを体験してもらう「たいはくっこくらぶ」、大学生とともにまちづくり活動について考える「たいはく若者まちづくりフォーラム」など子どもや若者が参加するイベントも多い。

計画的に造られた街としての利便性に、暮らしを彩るイベントも豊富なあすと長町エリア。ここは「住めばきっと好きになる街」と言えるだろう。

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